アメリカ 原油。 原油安でも減産しない理由(シェールオイルと原油の生産コスト)|株初心者のための株式投資と相場分析方法

サウジアラビア、原油の自主減産を6月で終了

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2020年の原油価格は波乱に次ぐ波乱の展開となっています。 コロナウイルスによる世界の原油需要の低下予測に加え、サウジアラビアの価格破壊宣言により、完全に原油マーケットは壊れてしまいました。 昨年まではOPECの減産により原油価格は現在よりも高値安定していたわけですが、OPECシェアをアメリカが奪う形になっていたことを考慮すると、そう簡単にOPEC、ロシア、アメリカは妥協点を見い出せないのではないでしょうか。 特にアメリカの場合は、原油生産者は民間企業ですからOPECやロシアのように国の意向で生産量を調整できないわけですから、価格低迷による市場からの淘汰という形でシェール関連業者が倒れるまで、この戦いが長期化する可能性が否定できません。 下図は過去の原油価格暴落後に、原油価格が持ち直すまでの様子を比較したものです。 リーマンショック時は約150ドルの高値から120日かけて40ドルまで到達し、そこから60ドルまで戻るまで100日程度要しています これは営業日ベースですから20日=一ヶ月で換算して下さい。 今回のコロナショック&サウジアラビア大増産ショックによる価格下落速度はリーマンショック時を上回る速度です。 リーマンショックと比較すると、当面の間は、原油価格が底練りを続ける可能性が高いと筆者は見ています。 下図は2008~2009年頃 パリバショックからリーマンショック時 のWTI原油先物のフォワードカーブ形状を示したものです。 フォワードカーブとは期限が短い先物の価格を基準にして、期限が長い先物価格の価格を期間ごとにつないでいったもので、需給関係を予想するためには有用です。 期限が短い先物価格ほど極端に安い場合は、「原油が投げ売り状態」であることを示しており、一旦、このような状態になると抜け出すまでには長い時間がかかることが多いです。 下図は2020年1~3月頃 コロナショック&サウジアラビア大増産ショック における、WTI原油先物のフォワードカーブ形状を示したものです。 リーマンショック時と比べると、まだマシですが、12ヵ月先の先物価格から見ると、最も期限が短い先物価格は10ドルも安い状態、すなわち、投げ売り状態となっています。 このような大コンタンゴ状態のフォワードカーブが、短期間にバックワーディションになる可能性は低いため、原油ETFの長期保有、CFDでの長期保有は、かなり不利になる可能性が高いと考えられます。 もし買いを検討しているのであれば、ETFとCFDの不利な点を理解した上で短期勝負前提としたほうが良いと思います。 短期勝負であればCFDのほうが有利です。 理由は単純でETFは東証が開いてる時間 9:00-15:00 しか売買できないのに対しCFDは海外市場が開いてる時間は売買できるので夕方~早朝での取引チャンスを逃さないからです。 -, ,.

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原油価格と中東情勢とアメリカの関係@日本への影響も解説

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原油が歴史的大暴落 2020年3月時点で、 原油価格が歴史的に大暴落しています。 当然ながら原油を取り出すには生産コストがかかり、原油価格が下落してしまっていることで掘っても掘っても採算が取れなくなっている模様。 原油価格が下落している原因は 『新型コロナウイルス』と『需要と供給のバランス崩壊』です。 新型コロナウイルスで世界各国での石油消費量が減少したことにより、それと比例して原油価格も下落しています。 2020年1月時点では1バレル60ドルだったのに対して、そこから約2カ月程で1バレル20ドルにまで急落。 石油消費量(需要)が減ったのにも関わらず、原油生産量(供給)が増えているのも原油価格の暴落に関係しています。 原油と石油の違いとは まずは 『原油』と『石油』の違いについて見ていきましょう。 原油:油田から算出された未精製状態の油• 石油:原油から不純物を除去した精製状態の油 原油は産出された状態のままではただのネバネバとした黒い液体で、原油を蒸留することによって様々な石油製品(ガソリン・軽油・重油・灯油等)が生み出されます。 原油の価格が下落すると、ガソリンスタンドでガソリンを入れる時の値段が安くなったり、生産に石油が必要な製品が安くなります。 原油の取引単位 原油の取引単位は 『バレル』という単位で世界共通で取引されています。 原油価格の指標油種は『 WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)』という北米中西部で産出されている原油の先物取引価格。 原油価格をチェックした場合は、WTI原油先物の価格を参考にしておけば問題ないと思います。 ちなみに、バレルとは木の樽のことで 1バレル約160リットル入ると言われています。 原油の歴史的大暴落によって、2020年3月末時点では1バレル20ドルを下回りそうな位置を推移しています。 世界各国の石油生産量ランキング 世界各国の石油生産量は以下の通り。 (日量) 引用元URL:• アメリカ合衆国:約1550万バレル• サウジアラビア:約1250万バレル• ロシア :約1150万バレル• カナダ :約550万バレル• イラン :約500万バレル• イラク :約500万バレル• アラブ :約400万バレル• 中国 :約400万バレル• クウェート :約300万バレル• この勢力図から、原油の価格に左右するのはアメリカ・サウジアラビア・ロシアの原油供給量が大きな要因になります。 ロシアとサウジアラビアの原油供給量増加 コロナの影響で、新型コロナウイルスで世界各国での石油消費量が減少しています。 石油消費量が減少したのであれば、それに伴って原油産出量を減らせば需要と供給のバランスは崩れずに済むのですが、 ロシアとサウジアラビアが原油産出量を2020年4月から増産しようとしている模様。 原油消費量が減少しているのにも関わらず、ロシアとサウジアラビアが原油産出量の調整に応じない信の理由は色々と憶測が飛び交っています。 原油産出量を減少させる。 すなわち稼働を止めてしまうと再稼働が難しくなってしまうのが理由だと言われていますが、本質は定かではありません。 原油生産の損益分岐点 3大原油生産国であるアメリカ・サウジアラビア・ロシアは、1バレル20ドルで採算が取れているのでしょうか。 原油価格がどこまで下がってしまうと生産コスト的に赤字になってしまうのかを見ていきましょう。 アメリカ :1バレル50ドル程度• サウジアラビア:1バレル45ドル程度• ロシア :1バレル55ドル程度 ネットで色々と調べたのですが、様々な意見が飛び交っており正確な数字は当事者しか分かりません。 ですが、 1バレル40ドル以下ではどの国でも採算割れになる可能性が高いということです。 2020年3月末時点では、原油価格が1バレル20ドルを割るか割らないかのあたりをウロウロしているので、 1バレル20ドルではどの産油国も赤字状態だと思われます。 原油消費量が減少しているのにも関わらず、原油産出量の調整せずにむしろ増加させようとしているので、WTI原油先物チャートが歴史的大暴落を起こしています。 原油価格大暴落まとめ 1バレル20ドルは、どの産油国にとっても採算が取れず現実的な価格ではありません。 当然ながら原油を取り出すには生産コストがかかり、原油価格が下落してしまっていることで掘っても掘っても採算が取れなくなっている模様。 1バレル40ドル以上にならないと、世界の産油国が生き残れる水準ではない原価割れ状態だと思われます。 つまり、2020年3月末時点では1バレル20ドル付近なので、 原油暴落の原因が解消されればいつかは値が戻るのが自然の流れ。 石油生産量が0になることは考えられないので、原油価格も原油産出国が採算が取れる水準にまで上がってくるはず。 ということは、今は絶好の原油購入チャンスかもしれません。

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米国の原油輸入量は、12年ぶりの水準まで低下

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ここ数年、日本経済は原油価格の動向に振り回され続けてきた。 日銀が量的緩和策を導入し、物価がこれまで以上に重要な政策目標となったことがその主な要因である。 原油価格の動きは国内の消費者物価指数に大きな影響を与えるため、政府は原油価格の動向に一喜一憂せざるをえない。 実際、日銀は2014年後半に発生した原油価格の急落によって、物価目標の達成が困難になったと認めている。 だが、こうした話はあくまで金融政策におけるテクニカルな問題であって、実体経済の話とはまた別である。 原油価格の動向は、物価の問題だけにとどまるものではなく、実体経済に大きな影響を与えているが、現実にどのようなメカニズムが働いているのか知る人は意外と少ない。 だが、この仕組みが分かってしまえば、経済の動きも思いのほかシンプルに理解することができるはずだ。 産油国トップは、実はアメリカ 原油価格は2014年半ばまでは1バレル=100ドル前後で取引されていた。 2014年の後半から価格下落が進み、一時は4分の1近くまで下がってしまい、これが世界経済に大きな混乱を引き起こした。 ニュースでは原油価格の下落は基本的に良くないこととして報道されるケースが多いが、原油価格の変動が経済に与える影響はそう単純ではない。 原油価格が経済に与える影響を知るためには、原油がどこで生産され、どこで消費されるのかという大きな動きを知っておく必要がある。 Photo by iStock 原油といえば中東というイメージであり、多くの人は原油のほとんどが中東で生産されると思っているが、この認識は正しくない。 現在、世界でもっとも多くの原油を生産しているのは米国であり、2015年には1日あたり1270万バレルの生産量があった。 2番目はサウジアラビアで1200万バレル、3番目はロシアで1100万バレルとなっている。 サウジアラビアは2013年までトップの生産量を誇っていたが、米国でシェールオイルの開発が進んだことでトップの座を明け渡した。 全世界の原油生産量は9200万バレルなので、米、サウジ、ロシアの3カ国で約4割の世界シェアを握っている計算になる。 中東の生産量をすべて足し合わせても(サウジ含む)3000万バレルにしかならないので、原油市場における中東各国の影響力はイメージほど大きくない。 近年、OPEC(石油輸出国機構)の影響力が低下していると報じられることも多いが、数字を見ればそれも納得ということになるだろう。

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