僕は君が好き焼けた肌。 第43話 僕……好きな人がいる……。

シナリオ『Blue youth』

僕は君が好き焼けた肌

僕はお姉ちゃんと二人。 朝焼けのきれいなホテルに泊まっていた。 都内の大きな道路が、見えるのだ。 朝焼けに照らされて、真っ直ぐに。 『おはようユウくん。 子供なのにコーヒーを飲むなんていけないんだ』 お姉ちゃんはコーヒーを飲む僕の頭の上に胸を乗せる。 「僕、春から大学生なのに」 お姉ちゃんは背が高い。 240cmくらいは有ると思う。 人間じゃないからだ。 両親は八尺様と呼んでいた。 けど綺麗だ。 背の高いお姉ちゃんの体の上に乗って、白い肌に指を這わせて、二の腕に指を埋める時なんて、そのまま溶け込んでしまいたくなる。 僕には勿体無いくらい綺麗なお姉ちゃんなのだ。 『ごめんごめん。 ユウくんはもう大人だものね』 「まだお姉ちゃんには子供にしか見えない?」 『ごめんって』 お姉ちゃんは僕の頬に唇を寄せる。 困ったら甘えておけば許してくれると思っている。 どうしようもなく適当で、姉としての威厳も何もない。 生活だって僕に頼っているし、僕が居ないと外にも出られない。 「待って」 朝焼けに照らされるお姉ちゃんを捕まえて、瞳をじっと見つめる。 『なに? 恥ずかしいよ……』 白い髪が綺麗だ。 赤い瞳が綺麗だ。 日に焼けた肌が綺麗だ。 飾りっ気のないワンピースも綺麗だ。 光の中で恥じらう彼女が綺麗だ。 「素敵だよ」 お姉ちゃんは顔を赤くして、ホテルの机の上に飛び乗り縮こまる。 体重を感じさせない軽やかな動き、猫みたい。 生まれた時から、お姉ちゃんはお姉ちゃんだった。 僕よりも背が高くて、僕よりも背が高いままで、ずっと追い越せない。 そして何時も綺麗で、僕にだけ笑ってくれる。 ずっと前から、僕に微笑んでくれるのはお姉ちゃんだけだ。 * ずっと前。 まだお父さんもお母さんも居た頃のことだ。 「ユウ! はなれなさい!」 お父さんが僕を抱きしめる。 力強くて乱暴で、痛いくらいだった。 「ほらユウ! 乗りなさい! お寺さん行くわよ!」 『お母さん、連れて行かないで、ユウを連れて行かないで』 「お母さん、なんでお姉ちゃんを無視するの?」 お母さんは何も答えない。 「お父さん!」 お父さんも答えない。 みんなお姉ちゃんを無視している。 お姉ちゃんはずっと傍に居てくれたのに。 「そもそもあなたがお祖父ちゃんの一周忌に里帰りなんて言い出さなきゃ」 「こうでもしなきゃ家族なんて集まらないだろう」 「集まらなくて結構よ、こんなことになるくらいならユウは家に」 「家に放置しているだけだろう? それでも母親か?」 「あなたこそずっと仕事じゃない」 「男が稼いでくるのは当たり前だろう! なんだ君こそ何時までも!」 お姉ちゃんは車に張り付いて、扉をすり抜けて、僕の手を握ってくれた。 優しくて柔らかかった。 お姉ちゃんはずっと大丈夫だよと言ってくれた。 だから連れて行かれたお寺でも、お坊さんに僕は正直に話すことにした。 「お姉ちゃんは危なくないよ! 事故の時も、車の中に居た時も、変な人に連れて行かれそうになった時も、お姉ちゃんが守ってくれたんだもん!」 お坊さんがため息を吐いていた事はわかる。 両親は多分怯えていたんだと思う。 「ダメなんですか。 連 れ て 行 か れ るんですか」 「帰ったらダメだと言っていたでしょう。 お祖父様がどれだけ悩んであなたを家から引き離したかご存じないのですか」 「そんな、ですが」 「なんで私やこの子まで巻き込まれなくちゃいけないのよ……全部あなたのせいよ……!」 人間の表情は上手く分からなかった。 困っていたのか、哀れんでいたのか、それとも。 ただぼんやりと嫌な気持ちだった。 お姉ちゃんは窓の向こうから心配そうに僕を見ていた。 「私が迎えに来るまでここから出てはいけないよ」 お坊さんがそう言っていたのは覚えている。 『迎えに来たよ』 翌朝。 お姉ちゃんがそう言って嬉しそうに襖を開けてくれたのも覚えている。 朝日にすっかり肌が焼けてしまったお姉ちゃんが覆いかぶさるように僕を抱きしめて、子供みたいに泣いていた。 『怖かった?』 「怖くないよ」 僕は真っ白になってしまったお姉ちゃんの髪を撫でた。 『怖かった?』 「大丈夫、怖くないよ」 そうやってしばらく撫でてあげていたら、お姉ちゃんは大人しくなって、僕の隣でしばらくじっとしていた。 お姉ちゃんは怯えた顔で僕に尋ねた。 『お姉ちゃん、怖くなかった?』 綺麗だった。 * その後、遠い親戚がお金を出してくれて、僕はなんとか大学生をやっている。 けど、それも昨日までのこと。 バイトして貯めたお金で、僕はお姉ちゃんと旅に来ていた。 東京に、一度は来てみたかったから。 『ユウ君ったら、なにぼーっとしてるの?』 昔のことを思い出していると、さっき逃げたお姉ちゃんが机の上で三角座りをしながらこちらを見下ろしていた。 お姉ちゃんは背が高いのに、狭いところで小さくなっているのが好きだ。 猫みたいに。 「昔のことを思い出していただけだよ」 『昔のこと?』 「お父さんとお母さんが居なくなった時のこと」 『ごめんね。 ユウくんを一人ぼっちにして』 「お姉ちゃんが居たから、寂しくなかったよ」 僕には人の顔がよく分からない。 分かるのはお姉ちゃんだけだ。 お姉ちゃんのことはどこに居てもよく分かる。 どこに居ても、お姉ちゃんのことはよく見える。 暗くても、明るくても、笑ってても、泣いてても。 「一緒にご飯も食べられたし」 『遊園地も行ったね』 「お家が静かになったよね」 『ユウくんが笑う顔、久しぶりに見たなあ』 「僕、笑えたんだね」 『笑ってるよ、今も』 「お姉ちゃん、連れてってよ」 『だめ』 「連れてって」 『だめ』 「好きだよ」 僕が腕を伸ばすと、お姉ちゃんが縮こまる。 こわごわと触れて、お姉ちゃんの手が、僕を抱き寄せる。 お姉ちゃんに引っ張られて半透明になった僕は、お姉ちゃんの胸元に飛び込んで、振り返った。 『ほら、見て。 ユウくん、笑ってるよ』 『笑ってる』 返事したのは僕の声だった。 けど、それはもう僕の喉から出た声じゃない。 僕の身体は椅子の上。 眠るように死んでいる。 お姉ちゃんは僕を抱っこしたまま、机から降りてベッドへと移る。 『ねえユウくん、見える? ユウくんは綺麗な顔をしているよ』 『そうなのかな?』 『お姉ちゃんよりずっと綺麗だよ』 『僕はそう思わないな』 『お姉ちゃん、ユウくんまで殺しちゃったよ』 『けど、これでずっと一緒にいられるね』 お姉ちゃんの大きな身体を、ぎゅっと抱き寄せた。 あっけないものだった。 折角血の赤が映える服を着ていたのに。 * 狭義の相貌失認は、熟知した人物を相貌によって認知する能力の障害である。 しかし、声を聞くとわかる。 一方、熟知相貌の認知障害がなくとも、未知相貌の学習・弁別、表情認知、性別・年齢・人種などの判定、美醜の区別などにいくつかに障害がある病態が広義の相貌失認と診断される。 (日本神経科学学会 脳科学辞典より 一部抜粋) * 最初に僕の死体を見つけたのはホテルの掃除業者だった。 彼女はベッドの上に丁寧に寝かされた僕の死体を見つけてくれた。 枕元にはお姉ちゃんが花が添えていた。 お姉ちゃんは僕の死体を綺麗に飾ってくれた。 僕が居ればそれでいいからって。 部屋は強く冷房が効いていたせいか、顔色は少し悪かったものの、頬に紅を差していたため、業者の人は最初は死んでいると気づけなかった。 事件性を疑い、司法の捜査が入ったものの、掃除の人が来るまでは、僕の部屋には誰も入っていない。 事件は容疑者不在のままで捜査が終了した。 奇妙なことに捜査資料には 「終わったことですから」 という遠い親戚からの証言がわざわざ残されていた。 あの人達は、お姉ちゃんについて、なにか知っていたのだろうか。 けどもうどうでもいいことだ。 僕とお姉ちゃんは二人ぼっち。 忘れられて、おしまい。

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僕は君が好き焼けた肌

わたしはほんとうに、状況説明のじょうずな歌詞が大好きです。 君から見た僕はきっと ただの友達の友達 たかが知人Bにむけられた 笑顔があれならもう 恐ろしい人だ いやだってこの2行すごくないですか? 「友達の友達」というポジションであった「君」に、「僕」は一目惚れしてしまった。 ってことがはっきりわかるじゃん。 「好き」とか「恋に落ちてしまった」とか、そういう言葉ひとつもないのに。 そしてその歌詞のつき方にはセオリーがあります。 たとえば、作詞家のさんは印象的に展開する歌詞の特徴として、こんな風に紹介しています。 試しにback number『高嶺の花子さん』で考えてみます。 君から見た僕はきっと ただの友達の友達 たかが知人Bにむけられた 笑顔があれならもう 恐ろしい人だ これがAメロ。 「友達の友達」に笑顔を向けられた「僕」の描写から始まります。 「恐ろしい」みたいな内面の描写もありつつも、ここは笑顔を向けられている点を重視して 「半径5m」と認定します! つぎはBメロ。 君を惚れさせる 黒魔術は知らないし 海に誘う勇気も車もない でも見たい となりで目覚めて おはようと笑う君を これがBメロです。 注目しておきたいんですけど、 ここ、完全に妄想なのですよね。 「君を惚れさせ」た事実があるわけでもないし「海に誘う勇気」や「車」はありません。 「となりで目覚めて おはようと笑う君」とはあなたの想像上の存在に過ぎないのではないでしょうか。 というわけで、Bメロは内面の話でした。 つまり 「半径0m」。 最後にサビです。 会いたいんだ 今すぐその角から 飛び出してきてくれないか に連れ去られ 僕のもとへ 生まれた星のもとが 違くたって 偶然と夏の魔法とやらの力で 僕のものに なるわけないか これがサビ。 いままでと雰囲気がすこし違うのがわかります。 「君」という言葉が登場せず、「友達の友達」だった「僕」と「君」との個別具体的な間柄から距離のある表現になっています。 「会いたい」とか「飛び出してきてくれないか」とか、っていうのは、Aメロに出てきたふたりの関係に限らず、世の中のいろんな人間関係に当てはまるフレーズです。 これがいしわたりさんの言う、 「半径100m」です。 かくして、back number『高嶺の花子さん』も、セオリー通りのきれいな歌詞だということがわかったのでした。 めでたしめでたし。 ではありません。 わたしがこの歌詞を好きなのには、理由があります。 2番で調和が裏切られるからです。 続く妄想 2番のAメロを見てみると、こんな感じです。 君の恋人になる人は モデルみたいな人なんだろう そいつはきっと 君よりも年上で 焼けた肌がよく似合う 洋楽好きな人だ 1番とはちがいます。 1番は笑顔を向けられて一目惚れした「半径5m」の歌詞だったんだよ! ボク覚えてる!! ところが2番のAメロは「君」のことが出てきません。 「君の恋人になる人」の話に終始しています。 しかも、• モデルみたい• 君よりも年上• 焼けた肌がよく似合う• 洋楽好き いままでで一番人物の描写がしっかりしてる! 「君」の描写とか結構あやふやだったくせに! その上ですよ。 これ全部妄想、なんですよね。 Aメロは 「半径0m」の歌詞なのです。 Aメロ、1番が「半径5m」だったのに2番では「半径0m」になったからといって、特別困ったことにはなりません。 歌詞なんてたくさんあるし、1番と2番で趣が異なるものもたくさんあります。 問題はBメロです。 キスをするときも 君は背伸びしている 頭をなでられ君が笑います 駄目だ何ひとつ 勝ってない いや待てよ そいつ誰だ いま待って。 これ妄想の続きじゃん!! 「半径」の実際の数字がどうであろうと、歌詞のよしあしにはそんなに関係がありません。 そうではなくて、AメロからBメロにいくとき、そしてBメロからサビにいくときに、それぞれ「半径」が変化するのが大切なのです。 と、わたしは理解しています。 この歌詞は、Bメロでそのセオリーを外してきます。 Bメロも「半径0m」のままです。 本来変化が似合うところで、変化しきれない、思い切りが足りない、だらだらした歌詞になってしまいます。 でもさ。 Aメロで収めるはずだった妄想を、Bメロまではみ出させてしまうことによって、それが止められない感じを、遂行的に表現しているのです。 すごくないですか? 「妄想が止まらない」って歌えば短く済むところを、実際に妄想を止めないことで表現しているのです。 わたしがこの歌詞を、いちばん好きに思う部分です。 というわけで、back number『高嶺の花子さん』でした。 いろんなひとが言ってるだろうと思うんですけど、この歌詞好きポイント多すぎるんですよね……。 など、見どころたくさんです。 前に『ジェットコースター』の歌詞についてしゃべったときに、歌詞の組み立てについてのことを書きました! よかったら読んでね。 back numberの歌詞を考えたのはこの2曲以来。 また楽しい歌詞のこと発見できてよかったです〜!.

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シナリオ『Blue youth』

僕は君が好き焼けた肌

日焼け止めって効果があるの? 日焼け止めのことをただの気休めのように感じている方はもしかしたらいるのではないでしょうか? 大学入ってから使い始めたのですがガチで思うのは 続けると全然違うということ 基本的に女の子男の子関係なく会うたびに白すぎる笑笑って言われる 日焼け止め使うと肌白くなるし綺麗になります これはガチ やることといえば日焼け止めを出かける前に少し塗るだけ! 美白を目指したいのならやりましょう。 夏とか特に塗るべきだけど季節をあんまり気にせず毎日塗りましょう。 って言う記事。 日焼け止めの効果に違いがあるの? 【SPFとPAの違い】防ぐことができる紫外線の種類が異なる そもそも紫外線には 「UVA」「UVB」「UVC」の3種類があります。 「UVC」は通常オゾン層に吸収されて地上まで届くことがないため、日焼け止めは肌に悪影響を及ぼす 「UVA」「UVB」を防ぐ働きをしています。 「UVA」「UVB」の肌への影響は、以下の通りです。 ・UVA 肌の奥にある真皮(しんぴ)まで到達し、真皮にあるコラーゲンやエラスチンを破壊します。 しわ、たるみなど老化の原因になります。 ・UVB 主に表皮を赤くさせ、炎症を起こします。 日焼けをして肌が黒くなったり、肌にシミ、そばかすができたりする原因となります。 SPFとPAのうち、 SPFはUVBを防止する効果を表したものであり、PAはUVAをどのくらい防ぐことができるかを表した指標です。 はじめは市販の普通のやつを使えば十分です。 足りないようならもっと質の良いものを買いましょう。 家を出る15〜30分前には日焼け止めを塗るように 天候や地域、季節によって異なりますが、紫外線は7時頃〜17時頃まで降り注いでおり、ピークは10時〜13時の間と言われています。 また日焼け止めは肌に馴染むまで15分程かかると言われているため、 家を出る15〜30分前には塗っておくのがおすすめです。 レジャーや汗をかいた時には、紫外線を防止する効果を持続させるため、2〜3時間おきに塗り直しましょう。 顔に塗り直す時は、浮いた皮脂をそのままにしておくとメイクがよれてしまうため、必ずティッシュなどで軽くおさえてから塗るのがコツです。 おすすめの日焼け止め 大学生向けの比較的安めのプチプラのやつであげると•

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