アイアム マザー。 『アイ・アム・マザー』感想(ネタバレ)…Netflix;ドロイドの目的は? : シネマンドレイク:映画感想&レビュー

「アイ・アム・マザー」Netflixオリジナル映画

アイアム マザー

宇宙船のような施設で人工子宮から生まれドロイドに育てられた少女が大人になり、ある時汚染され人類は絶滅したと聞かされていたが、施設の外部から一人の女性が助けを求めてきた為に引き入れたことをきっかけに物語が動き出す。 この作品はSF映画を装った宗教映画だ。 『創世記』で、主は堕落した人間たちを憂い、心優しいノア一家とそれぞれつがいの動物たちを残して世界を洪水で根絶やしにするという記述がある。 この、仏教徒の私からしたらあまりにも理不尽な主の行為を無機質なAIドロイドに置き換えて上手く描写している。 あれだけ、ドロイドがいるのにシステムの人格が一つしかないというのはおかしな話だが、納得をした。 物語には宗教的な暗喩が多く含まれていて、見返してみるのも面白い。 同じようなテーマだと、アロノフスキー監督の「マザー!」があげられるがそれよりは、描写も控えめで分かりやすい構成になっているのでSF映画として楽しめるし、宗教映画としてみたらさらに面白さが増すといった具合だ。 監督・脚本・プロデュースともに無名のスタッフが連なっているが批評家の評価が高かったのは、彼らの野心的な挑戦への称賛だと思う。 Netflixの会員でよかったなと思わせてくれた。 オリジナル作品をこれからも楽しみにしていきたい。 人類が絶滅した荒廃した世界。 残ったシェルターの中で、アンドロイドが動き出す。 冷凍された受精卵から、赤ん坊を生まれさせるところから物語は始まる。 機械に育てられても人は人として成長するのだろうか? この映画では、試験管ベビーからアンドロイドの母親に人として育てられるわけだが、無事に良心を持つ人として育つ。 それは、善き人として育てられたからで、もし違う文化のもと育てられたらどうなるのだろう。 事前に定義された人間に育つよう、機械が人間を育てたら、機械にプログラムされるわけだが、それはホントに人間となるのだろうか。 将来DNAの操作が可能になったとして、知性を備えた機械 無機物 が有機体を育て、それを自らの意向に沿って教育したら、それの存在は機械というべきものではなかろうか。 それでも、人間らしさは維持できるのだろうか。 そもそも人間らしいとはなんだろう。 SFのジャンルとして確立しているかに思うこの設定だが、この映画でこのような新しい気付きがあり、楽しめた。 映画としても、限られた場所ながらセットも良くできていて、綺麗な画面づくりで、好感が持てた。 ネットフリックスでなければ見たかどうか微妙だったが、観て正解でした。 ネタバレ! クリックして本文を読む この物語の本質は、人間という生き物の在り方を問うものです。 途中で引用されているカントの哲学における長年の問いを現代なりの形で映像化したものであり、近年では現代人とロボットとの違いを比較する作品が多い中、ある意味この作品では共通点を逆手に取って浮き彫りにしようと試みている点が非常に興味深いと思いました。 個人的にこの手の作品は好きなので高評価。 スリラー要素が多く、好き嫌いは分かれるかもしれませんが、うまく謎で先が気になる展開に前半は持ってきており、後半は娘の選択に焦点が絞られ、シンプルかつテーマ性の高い洗練された脚本になっていたと思います。 クローバーフィールドレーンと類似点が多い気がしたり……でもこっちの方が好き まずロボットのディテールがすばらしい! 今現在実際に実在しそうなデザインのロボットとその動き。 そして、ロボット AI が人間の子供を育てるというありそうでなかった設定が斬新! 他作品にもあるかもしれませんが、私の知る限り「火の鳥2772」以来です。 観る人はたいていこの母ロボットに何かしらの利己的な意思があるんじゃないかとか、だまされているんじゃないだろうかと思ってみると思います。 しかしほかの映画なら色などでロボットの感情を表しそうなものを、今作ではほぼ表情からは母ロボットの思惑は感じ取れません。 そのため母ロボットが娘を精一杯愛情を注いで育てようとする姿に感情移入しつつ畏怖の念も感じさせます。 この、AIが何を考えているかわからない微妙な緊張感というのは「2001年宇宙の旅」や「2010年」を彷彿とさせます。 そういうこの母ロボットを信じていいのか?いけないのか?という疑念を抱かせつつ、新しいキャラクターを登場させることによって、観る者は、母ロボットを信じるか信じないか?この人物を信じるか信じないか?そして娘の選択は?というシンプルかつやや複雑な焦点に集中できます。 大量のSF作品があるなか、全く新しい作品を作り出すことは非常に難しいことだと思います。 そんななか、"母ロボットが子供を育てる"というなかなか斬新な設定と「I Am Mother」というセンセーショナルなタイトルが、映像だけ見れば今まで多く見てきたような映像であるにもかかわらず、先の読めない展開に仕上がっています。 人がある意図の中、閉鎖空間で管理されながら生活するというSFには「月に囚われた男」や「アイランド」などがありますが、そういう作品の好きな人にならきっと楽しめると思います。 ヒラリー・スワンクのギャラ以外はおそらく低予算で作られた作品だと思いますが、ハズレの少ないネトフリ映画の中でも個人的にはなかなかの良作だったと思います。 ストーリーが面白いというより、設定と展開がうまい、という意味ですが…。 ネタバレ! クリックして本文を読む 最近、ApexLegendsというゲームにハマってるが、お母さんの第一印象はパスファインダーだ! アンドロイドとはいえ十数年に渡り育ててくれた母親を信じるのか人生の中で初めて出会った自分と同じ種族を信じるのか、なかなか難しい問題である。 私が娘の立場なら、まずはお母さんを信じるかな、少なくとも十数年守り育ててくれたのだから、、、それは十分信頼に値する。 火葬された遺体や銃弾の件もあったが何でそんなことをしたのかと尋ねてみる。 お母さんの秘密や恐怖心を覚える出来事もあったけど、食料がなく互いを殺しあう様な人類を再建するという壮大な目的のためなら、お母さんのとっている行動も分からなくもない。 それなりの人格者を育成しないとまた同じ事を繰り返すと思ったんだろう。 外から来た彼女もおそらくお母さんが娘を育てるために必要なピースの一つだったんだろうな。 アイ・アム・マザーとはアンドロイドの事だったんだろうか、、、 最後に残された娘の表情を見た時に、彼女がこれからの人類の母になる。 そんな意味も込められたアイ・アム・マザーじゃないのかとふと思った。 「デスカムトゥルー」 C IZANAGIGAMES, Inc. All rights reserved. 「ソニック・ザ・ムービー」 C 2020 PARAMOUNT PICTURES AND SEGA OF AMERICA, INC. ALL RIGHTS RESERVED. 「エジソンズ・ゲーム」 C 2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved. 」 C 2019 Sony Pictures Television Inc. and CBS Studios Inc. All Rights Reserved. 「ドクター・ドリトル」 C 2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.

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『アイ・アム・マザー』が問う想像力——AIが人間を作り直す?VG+ (バゴプラ)

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厳重に封鎖された施設でドロイドがケースの様な入れ物に保管されている胎児から子供を育て、成長した娘から『お母さん』と呼ばれ、しばらくの間は平和に暮らしていたけどそこへ1人の女性が来たことにより事態は急変していく。 外の世界は汚染されていて出るのは危険と言い、外から入って来たであろうネズミを焼却処分し、人間は娘以外に存在しないと言っていたがすべて嘘だった。 母は完璧ではない子供は処分し、優秀に育った娘だけを育てた。 母が最後に外から来た女性に向けて言った『あなただけが生き延びた。 何か理由が〜』と言っていて女性と少女の姿が似ていることから、娘と同じ母に育てられ何かしらの理由で外の世界で住んでいたのかなと。 ストーリーを知ったうえで、もう一度見たらまた楽しめそうな映画だなと思う映画だった。 主人公の行動が短絡的で序盤は特にイライラする、おまけにロボットの行動もあまり賢くない。 今の時代のAIでも、もう少し人間に配慮した言葉づかいをする。 ゲームのホライゾンのような人類再生プログラムを予想していたが違っていて落胆した。 中盤まではイライラして早送りしたくなるような展開なのだが、後半に入って外の世界に出てからは面白くなる。 こういうタイプの作品は大抵外の世界の描写はないのでかなり意外だった。 ただ、主人公の少女が喋るほどイライラするのは最後まで変わらずでトータル微妙な出来に。 テーマや設定だけは面白いので全体的におしい作品。 同じネタフリオリジナルのアナイアレイションもどこかおしい感じがするし似ているなと感じた。 この手の映画は沢山見て、どうせ同じ様な感じであろうと挑んだ。 だがしかしこの手の映画にしては奥が深過ぎると感じた映画である。 1つずつレビューに残していく。 ちなみに限りなく4に近い評価であったがあえて3. 9にした。 是非とも見て欲しいおすすめの作品である。 仲間だと思っていたドロイドが敵であったという場合のホラー感である。 この作品でもかなり素晴らしく映されている。 銃弾の玉の様に主張していた事と事実がことなった時。 主人公が自分以外にも同じように作られた子供達が沢山いる事をしり、またそれらの子供達が基準を満たせずに殺されていたという事実。 これらが発覚した後のドロイドの動きは限りなく恐怖感や不信感が漂っていた。 実際暴力的な事は一切してこなかったが、今にも暴力を振るいそうな感じであった。 実の母親のパターンも考えたが結果そうではなかった。 しかし、母親の如く主人公を連れていこうとする所をみるとそう考えてもおかしくはなかったであろう。 物語終盤、ドロイドがこの女性のところまできて会話をする。 その時放った言葉が 「母を覚えている?」 であった。 まるで私が母だとでもいいだけな様子だ。 私の予測に過ぎないが、この世界にあのような施設が沢山ありこの女性も同様にそこで生まれたのではないかという事だ。 主人公のように内で育てられて人間。 またこの女性のように外で育てられた人間ではどのように異なるのか。 ドロイドは実験をしていたのかもしれない。 先ほどの予想も含めると、おそらく主人公も外界の女性も施設生まれのドロイドが母親という事で正しい。 さて、ここで疑問がある。 ドロイドは何のために人間達 女性 を育てていたのかという点である。 物語中盤で主人公が過去の自分のような人たちが殺されていることに気づく。 なんらかの基準を越せなかったため殺されたのである。 ではその基準とは何か。 私はおそらく、ドロイドと共に人間を育て上げる母親のような人物になるための基準であると考えた。 すなわちドロイドは人間のマザーを作り上げていたのではないかという事だ。 それも主人公の様に手厚く育て上げる方法と外界の女性の様に自力で育て上げる方法を試しどちらがよりマザーに適しているかを調査していたのではないだろうか。 しかし物語最後になってそれが全て崩れる。 ドロイドは自分の価値観で人間の世界を作り上げるつもりだったのだろう。 だが主人公に言い寄られ、ドロイド自身価値観よりも主人公の価値観の方が多様性があると発覚した。 それに気づいたドロイドは既に自分が世界のマザーになる資格はないと判断し、殺してくれと言ったのではないかという予測だ。 すなわち、本当のマザーは、主人公を作り上げたドロイドマザーなのか。 本当の意味で主人公を守ろうとした外界女性マザーなのか。 はたまた、全てを受け入れ人間を育てると決めた主人公マザーなのか。 答えは無いと思うのでここでは言わず、人それぞれ考えてみて欲しい部分であると思いました。

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【ネタバレ&内容】映画『Mother! (邦題:マザー!2017)』迷惑な訪問客。屋敷で起こる大事件。世界中で賛否を呼んだ大問題映画

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解説 文明崩壊後の地球を舞台に、ドロイドの母親に育てられた少女の運命を描いたSFドラマ。 人類の絶滅後、無人の再増殖施設内で誕生した少女。 母親代わりのドロイドのもとで高度な教育を受けながら健やかに成長した彼女は、外の世界は汚染されていると教えられ、施設から出ることを固く禁じられていた。 ある日、施設の外から助けを求める声が聞こえてくる。 少女が慌ててエアロックを開けると、負傷した女性が倒れ込んでくる。 その女性との出会いをきっかけに、少女がこれまで信じてきた世界が揺らぎ始める。 負傷した女性役に「ミリオンダラー・ベイビー」のヒラリー・スワンク。 「ピーターラビット」のローズ・バーンが母ドロイドの声を演じる。 Netflixで2019年6月7日から配信。 2019年製作/113分/オーストリア 原題:I Am Mother スタッフ・キャスト.

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