細田 守。 時をかける少女

細田守とは

細田 守

2015年公開の『バケモノの子』は、細田守が設立した「スタジオ地図」製作の長編アニメーション第二弾です。 1999年公開の劇場版『デジモンアドベンチャー』以来、たびたびタッグを組んできた山下高明が作画監督を務めるなど、細田流エンターテインメントの集大成と言っていいでしょう。 物語の舞台は、人が住む世界に寄り添うパラレルワールド。 そこでは「バケモノ」たちが人間と同じように暮らしています。 ふとしたことからそこに迷い込んだ少年、九太が喧嘩自慢のバケモノ、熊徹に弟子入り。 ふたりはぶつかり合いながらもやがて、本当の親子のように絆を深めていきます。 子供時代の九太の声は、女優の宮崎あおいが担当。 実は『おおかみこどもの雨と雪』以来、細田監督が宮崎の大ファンになってしまったのだとか。 声優選びはキャラクターとの「人間性」の近さを大切にするという細田監督は、彼女の演技を「キャラクターと響き合っている感じ」と絶賛しています。 2011年に設立されたスタジオ地図の記念すべき第1作が、2012年劇場公開された『おおかみこどもの雨と雪』。 宮崎あおいが演じる普通の女子大生・花がオオカミの血を引く青年と恋に落ち、やがて生まれたふたりの子どもを懸命に育てていく物語です。 この作品で細田監督は、13年間という時間の変遷をとても丁寧に描いています。 夫の死は花の生活に大きな変化をもたらします。 ふたりのおおかみこどもたちが成長するにつれて目覚め始める野生。 それと真っ向から向き合う中で、花自身も成長していきます。 悲喜こもごもの「変化」を見事に描き切ったのは、『時をかける少女』、『サマーウォーズ』に続いて細田監督作品の脚本を手がけた奥寺佐渡子でした。 『お引越し』をはじめ『八日目の蝉』など、実写映画でも濃厚な人間ドラマを得意とする奥寺ならではの、風変わりな家族愛がとても魅力的です。 『時をかける少女』の大ヒットを受けて、否が応でも注目が集まっていた細田守の3年ぶりの新作は、コミックやラノベといった王道的原作を持たない完全なオリジナル作品『サマーウォーズ』でした。 2009年に公開され大ヒット、海外コンペでの評価は「時かけ」を凌ぐものがあります。 筋だてをシンプルに語るなら、お盆に田舎に集った親戚一同が仮想世界で起こったAIテロに立ち向かい、リアルワールドもしっかり救う物語。 冴えない主人公の健二が少しだけ頼り甲斐のある男に成長していく過程もさることながら、大家族が力を合わせて危機に立ち向かう展開が実に痛快です。 細田監督のコメントによれば、こうした「大家族」「アクション」といった要素を備えた映画は、当時は意外に少なかったのだとか。 スタッフ内でも「なんだかわからない」と物議を醸し出したという『サマーウォーズ』というタイトルも含めて、チャレンジ精神溢れる要素が満載だったようです。 人気漫画『ONE PIECE ワンピース 』は、1999年10月スタートのテレビシリーズも大ヒットし、劇場アニメも2016年までに13本制作されました。 その第6弾となる「ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島」を手がけたのが細田監督。 彼にとっては初めての、長編アニメーション作品です。 悪魔の実を食べてゴム人間となった海賊モンキー・D・ルフィが率いる麦わら海賊団の面々が、パラダイスと言われているオマツリ島を訪れます。 しかしそこにはさまざまな「試練」が待ち構えているだけでなく、恐ろしい秘密が隠されていました。 仲間との固い絆は、「ワンピース」シリーズ全体を貫く大きなテーマ。 この作品は、その崩壊の危機を深い焦燥感や不安感とともに生々しく描いています。 アニメーター・すしおが手がけたアクが強めのキャラクターたちも含めて、ワンピースファンの間でも異色の作品として知られています。 2000年の東映アニメフェアで「ワンピース」とともに放映された『デジモンアドベンチャー 僕らのウォーゲーム!』。 子供向けアニメとは思えない大胆不敵なコンテワークや緻密なストーリー性、凝った演出など、細田監督が作り上げた「新しさ」に熱狂したのは大人たちでした。 映画としては第二弾となるこの物語は、テレビ版の続編にあたるもの。 ネットワークを侵略した強力無比のデジモンによって、世界中のシステムが大混乱に陥ります。 デジタルワールドの冒険から戻ってきた少年たちはリアルワールドを救うために、再び激しい戦いに臨むことに。 この作品を通して細田監督は、アニメ制作に携わる人々に大きな影響を与えました。 たとえば『劇場版ソードアート・オンライン オーディナル・スケール』で注目される伊藤智彦監督。 彼が細田監督との仕事に憧れ「時かけ」などで助監督を志願するきっかけとなったのが、実は本作なのです。 水木しげるの人気漫画『ゲゲゲの鬼太郎』が初めてアニメーション化されたのは、1968年のこと。 もちろんモノクロ作品でした。 同じ原作漫画をおよそ30年後に初めて3Dアニメとして完成させたのが、細田監督です。 彼が手がけた劇場版『ゲゲゲの鬼太郎 幽霊電車3D』は、テストで赤点を取ってしまった少年が過去に戻れる幽霊電車に乗って旅をする、というストーリー。 ちなみに「幽霊電車」は、ひらがな表記の「ゆうれい電車」としてテレビシリーズでも4回登場しているとのこと。 ただし作品の雰囲気はそれぞれに違うようです。 とはいえお化けの世界でも、電車はやっぱり人気があるんですね。 「僕らのウォーゲーム!」公開時、大人向けの作品を解説本『デジモンムービーブック』が発売されて話題となりました。 発売されたきっかけは、前年の1999年に公開された『劇場版デジモンアドベンチャー』の人気。 わずか20分の映画が、目の肥えた大人のアニメファンを虜にしたのでした。 デジタルの世界で生まれた個性的なモンスターたちと、そのパートナーに選ばれた少年少女の冒険物語が、劇場で先行公開された『デジモンアドベンチャー』です。 この「前日譚」を手掛けたのが、当時はまだ無名に近い細田守監督でした。 細田監督の斬新な映像表現やプロットは、新しい刺激に対して感度が高いアニメファンから喝采を受けました。 そんな悔しさが、細田監督の旺盛な「ファンサービス」精神を育んだのかもしれません。

次の

細田守(ほそだまもる)とは

細田 守

2015年公開の『バケモノの子』は、細田守が設立した「スタジオ地図」製作の長編アニメーション第二弾です。 1999年公開の劇場版『デジモンアドベンチャー』以来、たびたびタッグを組んできた山下高明が作画監督を務めるなど、細田流エンターテインメントの集大成と言っていいでしょう。 物語の舞台は、人が住む世界に寄り添うパラレルワールド。 そこでは「バケモノ」たちが人間と同じように暮らしています。 ふとしたことからそこに迷い込んだ少年、九太が喧嘩自慢のバケモノ、熊徹に弟子入り。 ふたりはぶつかり合いながらもやがて、本当の親子のように絆を深めていきます。 子供時代の九太の声は、女優の宮崎あおいが担当。 実は『おおかみこどもの雨と雪』以来、細田監督が宮崎の大ファンになってしまったのだとか。 声優選びはキャラクターとの「人間性」の近さを大切にするという細田監督は、彼女の演技を「キャラクターと響き合っている感じ」と絶賛しています。 2011年に設立されたスタジオ地図の記念すべき第1作が、2012年劇場公開された『おおかみこどもの雨と雪』。 宮崎あおいが演じる普通の女子大生・花がオオカミの血を引く青年と恋に落ち、やがて生まれたふたりの子どもを懸命に育てていく物語です。 この作品で細田監督は、13年間という時間の変遷をとても丁寧に描いています。 夫の死は花の生活に大きな変化をもたらします。 ふたりのおおかみこどもたちが成長するにつれて目覚め始める野生。 それと真っ向から向き合う中で、花自身も成長していきます。 悲喜こもごもの「変化」を見事に描き切ったのは、『時をかける少女』、『サマーウォーズ』に続いて細田監督作品の脚本を手がけた奥寺佐渡子でした。 『お引越し』をはじめ『八日目の蝉』など、実写映画でも濃厚な人間ドラマを得意とする奥寺ならではの、風変わりな家族愛がとても魅力的です。 『時をかける少女』の大ヒットを受けて、否が応でも注目が集まっていた細田守の3年ぶりの新作は、コミックやラノベといった王道的原作を持たない完全なオリジナル作品『サマーウォーズ』でした。 2009年に公開され大ヒット、海外コンペでの評価は「時かけ」を凌ぐものがあります。 筋だてをシンプルに語るなら、お盆に田舎に集った親戚一同が仮想世界で起こったAIテロに立ち向かい、リアルワールドもしっかり救う物語。 冴えない主人公の健二が少しだけ頼り甲斐のある男に成長していく過程もさることながら、大家族が力を合わせて危機に立ち向かう展開が実に痛快です。 細田監督のコメントによれば、こうした「大家族」「アクション」といった要素を備えた映画は、当時は意外に少なかったのだとか。 スタッフ内でも「なんだかわからない」と物議を醸し出したという『サマーウォーズ』というタイトルも含めて、チャレンジ精神溢れる要素が満載だったようです。 人気漫画『ONE PIECE ワンピース 』は、1999年10月スタートのテレビシリーズも大ヒットし、劇場アニメも2016年までに13本制作されました。 その第6弾となる「ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島」を手がけたのが細田監督。 彼にとっては初めての、長編アニメーション作品です。 悪魔の実を食べてゴム人間となった海賊モンキー・D・ルフィが率いる麦わら海賊団の面々が、パラダイスと言われているオマツリ島を訪れます。 しかしそこにはさまざまな「試練」が待ち構えているだけでなく、恐ろしい秘密が隠されていました。 仲間との固い絆は、「ワンピース」シリーズ全体を貫く大きなテーマ。 この作品は、その崩壊の危機を深い焦燥感や不安感とともに生々しく描いています。 アニメーター・すしおが手がけたアクが強めのキャラクターたちも含めて、ワンピースファンの間でも異色の作品として知られています。 2000年の東映アニメフェアで「ワンピース」とともに放映された『デジモンアドベンチャー 僕らのウォーゲーム!』。 子供向けアニメとは思えない大胆不敵なコンテワークや緻密なストーリー性、凝った演出など、細田監督が作り上げた「新しさ」に熱狂したのは大人たちでした。 映画としては第二弾となるこの物語は、テレビ版の続編にあたるもの。 ネットワークを侵略した強力無比のデジモンによって、世界中のシステムが大混乱に陥ります。 デジタルワールドの冒険から戻ってきた少年たちはリアルワールドを救うために、再び激しい戦いに臨むことに。 この作品を通して細田監督は、アニメ制作に携わる人々に大きな影響を与えました。 たとえば『劇場版ソードアート・オンライン オーディナル・スケール』で注目される伊藤智彦監督。 彼が細田監督との仕事に憧れ「時かけ」などで助監督を志願するきっかけとなったのが、実は本作なのです。 水木しげるの人気漫画『ゲゲゲの鬼太郎』が初めてアニメーション化されたのは、1968年のこと。 もちろんモノクロ作品でした。 同じ原作漫画をおよそ30年後に初めて3Dアニメとして完成させたのが、細田監督です。 彼が手がけた劇場版『ゲゲゲの鬼太郎 幽霊電車3D』は、テストで赤点を取ってしまった少年が過去に戻れる幽霊電車に乗って旅をする、というストーリー。 ちなみに「幽霊電車」は、ひらがな表記の「ゆうれい電車」としてテレビシリーズでも4回登場しているとのこと。 ただし作品の雰囲気はそれぞれに違うようです。 とはいえお化けの世界でも、電車はやっぱり人気があるんですね。 「僕らのウォーゲーム!」公開時、大人向けの作品を解説本『デジモンムービーブック』が発売されて話題となりました。 発売されたきっかけは、前年の1999年に公開された『劇場版デジモンアドベンチャー』の人気。 わずか20分の映画が、目の肥えた大人のアニメファンを虜にしたのでした。 デジタルの世界で生まれた個性的なモンスターたちと、そのパートナーに選ばれた少年少女の冒険物語が、劇場で先行公開された『デジモンアドベンチャー』です。 この「前日譚」を手掛けたのが、当時はまだ無名に近い細田守監督でした。 細田監督の斬新な映像表現やプロットは、新しい刺激に対して感度が高いアニメファンから喝采を受けました。 そんな悔しさが、細田監督の旺盛な「ファンサービス」精神を育んだのかもしれません。

次の

スタジオ地図|会社概要

細田 守

「細田守監督の作品で一番好きなのは?」 と聞かれれば、多くの人が 「サマーウォーズ!」 と答えるでしょう。 うん、ぼくも、 時をかける少女、おおかみこどもの雨と雪、バケモノの子 の中なら、圧倒的に「サマーウォーズ」が好き。 (バケモノの子見てないけど) 映画も数えきれないくらい見てるし、以前書いた記事でもちょこちょこ書いてるし。 コアなファンや一部の方はご存知でしょうが、一般的には細田守さんが監督した作品とはあまり知られていない、隠れた名作があるんです。 そこで今回は、僕が考える「細田守の最高傑作」の映画をご紹介したいと思います。 尚、めちゃくちゃ個人的な感想ですので、「それちげーだろ」ってことがあっても大目にみてやってくださいね(笑) 細田守監督の最高傑作はこれだ! もう早速、結論言いますね。 それが、これ。 『』です。 は?デジモン?って思われる方もいるでしょう。 でも侮るなかれ。 この映画マジでクオリティ高いです。 そもそもデジモンアドベンチャーといえば、1999年に放送されたテレビアニメが有名で、テレビ版の監督は別の方がやっています。 ちなみに、テレビ版のデジモンアドベンチャーもめちゃくちゃ好きです。 パタモンがエンジェモンに進化して、デビモン倒すシーンなんて今見ても感動もの。 オープニングの和田光司が歌う「Butter-fly」も名曲だし、進化の時に流れる「brave heart」は最高にテンション上がります。 カラオケに行くならぜひ歌いたい一曲。 って、話それまくってたので、元に戻します。 話は、劇場版、映画デジモンアドベンチャーです。 実は、テレビアニメが公開される直前に、映画で劇場版が公開されており、その映画の監督が、細田守監督なんです。 細田守のデジモンは何が良いかって、 ポケモンとたまごっちの中間的な立ち位置で制作された、完全子供向けのアニメである「デジモン」を、大人が観ても楽しめる、重厚な演出とストーリーに仕上げているところ。 例えば、テレビ版のデジモンは、敵とバトルして攻撃をしかける際に、それぞれ攻撃の技名を叫ぶんです。 ワンピースのルフィが「ゴムゴムの~ピストルー!」って言ったり、ドラゴンボールの悟空が「かーめーはーめー波ぁぁあああーーー!!!」って言うみたいに、アグモンなら「ベビ~フレイム!」とか叫ぶんですよ。 少年漫画にはよくあるパターンです。 もちろん、これもこれでカッコイイんですけど、実際、ガチで戦ってるときに、いちいち技名とか叫ばんですよね。 一方、細田守のデジモン作品は、デジモンたちが一切ワザ名を叫びません。 なので、テレビではあんなにおしゃべりなアグモンも、劇場版ではまったく話すことがなく、しかもデカい。 そう、そのボレロの曲チョイスもさすが。 映画中のBGMは、ほぼラヴェルの「ボレロ」のみで、静かで単調なメロディーが徐々に強く展開されていく流れが、迫力を増してます。 そして、クライマックスの戦闘シーン。 敵であるパロットモンに対し、劣勢なアグモン。 そんな絶対絶命のピンチで、アグモンが進化を遂げ、グレイモンになります。 ここでも、テレビ版のように「アグモン進化~~!グレイモンッ!!」みたいな決め台詞を言うことはなく、モンスターが巨大化するように進化を遂げます。 そして、太一のセリフがグレイモンに対して放った言葉がカッコよすぎる。 「撃て」 つぶやきに近い言葉ですが、その短い一言に込められた驚愕と恐怖と勇気に呼応して、グレイモンが一気にバスターを放つんですが、これも圧巻の迫力があります。 20分間の映画とは思えないクオリティです。 ちなみに、僕は子供の頃、この映画の公開時に映画館に観に行きました。 当初、この映画と同時上映される「遊戯王」を目的に行ったんですけど、観終わった後は、完全にデジモンの気分に浸ってました。 テレビアニメ版でも細田守作品は一線を画している 細田守監督は、それ以外にも、テレビアニメ版の21話も演出監督として担当してるんですが、この21話「コロモン東京大激突!」も他の回とは一線を画す雰囲気を醸し出してます。 場所は現代(1999年当時)の日本であるにもかかわらず、どこか無機質な空虚感のある情景で、全体の不思議な雰囲気は変わりません。 太一の妹の光も、映画同様、どこか不思議な雰囲気を持っています。 そして、テレビ版は他の回と合わせるために、アグモンのサイズは小型ですし、言葉も話しますが、それを出来るだけ避ける目的だったのか、アグモンではなく、コロモンの状態で話をすすめています。 そして、アグモンに戻り、敵と戦う際にも、やはりワザ名は叫ばない徹底ぶり。 さすが。 サマーウォーズはリメイク作品だった?! そして、劇場版第一作の人気から、第二弾である「デジモンアドベンチャー 僕らのウォーゲーム」でも、細田さんは監督を務めています。 で、この作品を久しぶりに見てたんですが、 これって 完全に「サマーウォーズ」なんですよ。 観てない方のためにストーリーはあえて書かないですけど、とにかく場所設定やストーリー、出てくるキャラなども、すごく似てます。 これとか、オズの元になってそうですね。 ですが、この映画は40分程度の長さであるにもかかわらず、クオリティが高く、非常に評価が高い作品です。 サマーウォーズはこの作品に、さらに家族愛や恋愛要素が盛り込んだ形ですね。 サマーウォーズもすばらしい作品ですが、その元となったこの作品も、テレビのデジモンとはやはり一線を画してます。 作画は圧倒的にサマウォの方が良いけど。 二つの映画の比較記事もありましたので、興味のある方はどうぞ。 「サマーウォーズ」と「デジモンぼくらのウォーゲーム」の8つの比較 総合レビューサイト あとがき これだけデジモン語ってると、めちゃくちゃデジモン見たくなってきた。 それで、デジモンが懐かしくなってググってたら、なんとこんなものを発見! 『デジモンアドベンチャー tri. com やばい!デジヴァイスだ!! 一家に一台!デジヴァイス!(謎) ではっ!.

次の